DAPレビュー番外編 KANN 可変ラインアウトについて

みなさん、こんにちは!

すっかり春ですねぇ…(寒かったり暑かったりですが)

 

今年に入って全然ブログ更新してない…のでもう少し更新したいと思う今日この頃…(ネタばかりたまってる)

 

さてさて、今回のお題はこちら…

 

KANN 可変ラインアウトについて

 

でございます☆

 

簡単にご説明を…

 

私の愛用しているDAPであるA&K KANN



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(私が愛してやまないDAPです)

 

このDAPに先日新たな機能が追加されました…

 

それが

可変ラインアウト機能

なのです!

 

この機能…なんぞや?という話なのですが…

 

基本的にラインアウト出力というのは、他のオーディオ機器につなげる(ポタアンとかね)ために使う出力で、基本的に音量は固定(普通にイヤホンとか挿すと爆音になるのでイヤホンも耳も危険)なんです。

 

それを音量を可変させる機能によって、ラインアウトでイヤホンやヘッドホンからも音楽聴けるようにする!ってのが今回の追加機能です☆

 

…で、それで何が変わるのよ?って思う人も多そうな機能でもありますが(笑)

 

 

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こちらがKANNの上面。

左から

ヘッドホンアウト3.5mm

ヘッドホンアウト2.5mmバランス

ラインアウト3.5mm

ラインアウト2.5mmバランス

 

ですね。

 

この辺を普段からKANNを使い倒してる私が感じたままに説明させてもらおうと言うのが今回のブログの内容です。

 

 

 

まずはヘッドホンアウトの音の説明からさせていただきましょう!

なんせ音を比べるにしろ、もとのメインの音色がわからないと伝わりにくいのでね💦

 

 

まずは基本になるヘッドホンアウト3.5mmでローゲインの音について

正直、この音については…一番好みが別れそうな音色なんですが…

 

高音から低音までシームレスで中音域と低音域に少し独特な粘り気があります。

 

シームレスと表現してるのは、特に音の輪郭のメリハリで聴かせるタイプでないから。

中音域と低音域に特徴はあるんですが、前に出てくるタイプの鳴り方ではありません。

 

要は音の上から下まで、音の繋がり自体は滑らかなんです。

 

で、中音域と低音域に独特な粘りがあるんですねど…あまり強調するような粘りではない…(ここの表現は難しい)

 

で、ですよ。メリハリで聴かせるタイプでないと言いましたが…

高音域が上に伸びてくれるとかでもないので、個人的には音楽を聴くときに音の一体感で耳馴染みを重視したような音色。(俗に言うリスニングサウンド)

 

癖がある(音色的な)のに癖がない(音の繋がりがなめらか)という、人が聞いたらちんぷんかんぷんになりそうな音の印象…(笑)

 

というのが私のラインアウト3.5mmローゲインの感想です。

 

余談ですが、個人的に思うのは、この音色の特徴のため…

KANNは好き嫌いが別れる

という印象になってるのかなと思ってます。

 

この値段帯において(約10万オーバー)「音の分かりやすさ」ってのが伝わりにくいのが、KANNの評価が別れた理由なのでは?と…

 

見渡すとね…この価格帯は聴いた瞬間「これは!凄い!」ってなりやすいDAPが多いんですよねぇ(●´ω`●)

 

 

同じ価格帯のWM1AやQP2RやDX200やX7などは、解像度がハッキリとしてるし音の広がりも上から下まで広がるような聴こえ方に感じますので、その辺と聴き比べると「少し分かりにくい」のかなと…

 

 

で、お次は

 

ヘッドホンアウト3.5mmハイゲイン

で聴いたときの音の印象…

ローゲインで聴いたときに比べて、音のメリハリがつきます。

単純に出力が高くなった…というのとは別に、音の輪郭がローゲインで聴くときに比べて、しっかりと出るようなイメージですね。

こちらで聴くと、中音域と低音域の粘りもより分かりやすくなりますね☆

 

あと、何より横方向の音の抜け(広がり)がとても素晴らしい!

まさにライブ感があるといいますか…横の広がりに関しては相当高レベルだと思います。

 

 

 

 

ただ、上記に書いたとおり、上下の空間のより、左右の音の空間の抜け感を感じさせてる気がしますので。

 

人によってはここも好みが…わかれる…のでは…と(笑)

 

要は、味はあるけど解像度に重きをおいてないといった印象なんですね。

 

僕からすると、じっくり聴くほどに解像度の高さを感じる、というか「あれ?けっこう鳴ってるな!目立たないけど」といった感想になるのです。

 

去年から色々な人と実際にあって話したり、Twitterなどでやりとりする事が多かったのですが、KANNがあまり好きじゃないって人がよく挙げる意見に「出力はあるけど高音域の解像度が足りない」というのが共通してありました。

 

 KANNを使ってる僕からしても、「うん、そういう印象になりやすいよね」と思ったりしたものです(笑)

 

ちなみにローゲインでヘッドホンアウト2.5mmバランスで聴くと音の輪郭がスッキリ(ハッキリまでいかない)して1音1音の距離ができ。

 

ハイゲインヘッドホンアウト2.5mmバランスで聴くと音の輪郭がよりハッキリして、ローゲインで聴いた時より1音1音の距離がしっかりと離れます。

このとき、イヤホンの組み合わせによっては、音の距離感がしっかりと出過ぎて違和感を感じる可能性もあります。

過去にqdc2SEという2BAのイヤホンをハイゲイン、バランスで聴いたのですが音の距離感が離れすぎて妙な違和感を感じました。

やっぱ出力が高いから、それでバランスで聴くとハッキリと音が距離感も含めて出過ぎる組み合わせがあるのかもしれません。

その代わり傾向としてDD型やBA多ドラのイヤホンはバランスで聴くとかなり相性よく感じました。

 

 

 

と、ここまで前置き…

 

では、ラインアウトで聴いたらどうなるのよ?

ってお話です。

 

先に断っておくと、可変ラインアウトはローゲインやハイゲインがないので、それを前提にお読みください。

 

では…本題…

 

KANN 可変バランスアウト3.5mmの感想を。

まず感じた事は音の輪郭が一つ一つ掴みやすくなったというとこ。

本当にクセ無く低音域から高音域まで一つ一つの音が掴みやすい…

 

そして、もうひとつ特徴を感じたのが、上下の空間が広がるというとこです。

 

これは置き換えると高音域の解像度が感じやすくなったとも言えるかもしれません。

ヘッドホンアウトの音が総じて「横方向の音の広がり」を感じる印象にたいして、ラインアウトだと「横方向の広がりは無くなるけど上下の距離感が出る」といった音の傾向になりますね。

 

低音域も質量はヘッドホンアウトのほうが多い。

けど、深いとこまで低音が出てるのはラインアウトの方に感じます。

 

そしてKANNのヘッドホンアウトの特徴として上下に狭い印象を与えるタイプの聴こえ方に対して、ラインアウトでは上から下まで見晴らしが良く、音が気持ち中音域を軸とした円状に音が広がっていくイメージに近くなるかもしれません。

 

言うなれば「フラット」バランスですね!!

 

ここまで読んでもらった人で、すでにお気づきな方もおられるかと思いますが…

 

ラインアウトの時の音は

 

モニター系のサウンド

という表現がふさわしいのかもしれません。

 

この音色なら好き嫌いもあまり別れず、万人受けしそうな印象を持ちました。

 

あとホワイトノイズは本当に少なくなりますしね!!

 

こちらの音のわかりやすさなら、この値段帯のDAPを聴き比べた時に「KANNって解像度高いよね!」と感じるかもしれません。

 

ラインアウト  バランスで聴いた時も同じような印象で、この音の印象のまま音のセパレートがしっかりしたと思える音でした。

 

要は癖がないんですね。

 

かなりしっかりとした音の鳴り方ですね☆

 

 

それぞれの音の印象についてはそれぐらいですかね?

 

 

 

…で、drop君よ、ぶっちゃけ、君はどっちの音が好きなんだい?!

 

って聞かれると…

 

僕はヘッドホンアウトの音の方が好きです!!

(しかもローゲインの時の音)

 

音の印象について違いを書きましたが…結局好みであるのはどっち?と聞かれるとそうなりますね。

 

もともとKANNにベタぼれな理由って、何よりも「音が好き」というシンプルなとこでしたので。

(ヘッドホンアウトのね)

 

もちろんバッテリーの持ちや、その他の「これ一台で何でも出来る」感も好きなんですが…

 

結局、音ありきなんですね。

 

最近、感情の動機(ここで言うと「好き」という感情)はシンプルであればあるほど強いなんて思うことが多いもので…(笑)

 

私のKANN愛が強いのは結局そこ(音が好き)が原因なのかもしれませんね!

 

(自分で愛が強いっていうなよw)

 

 

で、個人的に思う今回の追加機能(可変ラインアウト)の良いとこは…

 

リスニングの幅が一気に広がったという事♪

 

ヘッドホンホンアウト→リスニング系

ラインアウト→モニター系

 

の鳴り方なので、手持ちのイヤホンだけでもさらに相性の良い組合せが選べます!!

 

例えば…

 

qdc3CH→ラインアウト

Dita Answerスモーキープラチナ→ラインアウト

JHAUDIO ROSIE→ヘッドホンアウト

JVC FX850→ヘッドホンアウト

 

というような組合せで聴く方が僕は好きです。

 

改めて店頭で色んなイヤホンもヘッドホンアウト、ラインアウトでそれぞれ聴き比べましたが、やはり「こっちの組合せで聴くのが好き」ってのがありましたし。

 

おおまかな傾向でいうと、カッチリと鳴らすモニター寄りのイヤホンはラインアウト

味のある音のイヤホンはヘッドホンアウト。

 

の方が訊いてて気持ちの良い気がします。

 

で!!!

 

一番重要なとこなんですが…

 

これ!この1台のDAPでこれだけ聴き比べられるという事!!

 

人によっては「そんなけ使いわけれないよ!」って方もおられると思います。

 

 

けど、私のようにDAP使い分けしたいから2台持ちしてます!とかいうタイプの人には本当に魅力的なのではないでしょうか?

 

現にこの機能の追加によって、KANNへの愛情がさらに深まってる自分がいます。

 

本当に個人的な話なのですが、最近の悩みで

 

「持ってるDAPが2台ともリスニング系の音だから、イヤホンやヘッドホンのレビューとかするのに本当にこの印象であってるのか?」って思ってたものですから…

 

この機能は本当にありがたいのです!!

 

時々、モニター寄りのDAP1台買った方がいいのかしら…(Fiio X5 2ndの買い戻しを検討)

 

ってなっていたので…

 

今までも「これ1台ので何でも出来る!」って売りのKANNが、「さらに1台で何でも出来る!」って進化した気がします(●´ω`●)

 

 

 

本当に…もう手放せない…(無我夢中君に夢中)

 

まあ、音の好みやDAPに求めるものって人それぞれですしね!

 

色んな意見があると思ってます。

 

かなり、KANNの事を誉めてるのもあって人から「dropさんのツイートやブログ見てたらKANN欲しくなってきました」って相談されても「音が気に入れば間違いない選択かもしれませんね」という、結構もともこもないアドバイス(になってないw)したりするので。

 

けどオーディオである以上、そこが一番大事だとも思ってます(音が好きかどうか)

 

 


けど、私にとってはそうなんですよ!という事です(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

まあ、アレコレ書いてますが、KANNに対する気持ちを表すなら…

 


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好きなものは好き!(by鈴木みのり)

 

※今回のそれがやりたかっただけだろシリーズです(笑)

 

それ以外の何者でもありません!

 

音が好きだから、それがいい!!!!

 

 結局、感情の動機って意外にシンプルなんですよねぇ(笑)

 

 

あと、みのりんご可愛い…(今回の記事にまったく関係ない)

 

 

今回はこれぐらいに!!!

 

長々とお付き合いいただきありがとうございます♪

 

では、次回!!

 

 

(※全て個人の感想ですので。参考までにm(_ _)m)